2015年10月24日土曜日

『灰受皿』は不要?

みなさま、こんにちは!
薪ストーブ専門店 アリュメール本店
設計担当の『Mr.Z』です。

新築やリフォームの際に薪ストーブを導入予定の皆様、
今年の冬から『ストーブライフ』を計画されている皆様、
『薪ストーブ』の入れ替えを検討されている皆様、
 今日から少しづつですが、
”本体選び” 
に役立つ情報を発信したいと思います。

第1回目の今日のお題は?
『灰受け皿』
の必要性についてです。

先ずは皆様に質問です!

<Q>薪ストーブに『灰受け皿』は便利だと思いますか?

アリュメール本店にご来店下さるお客様に同じ質問をすると
約7割以上のお客様が『YES』とお答えします。
残りの3割は『NO』または『分からない』と回答。

『NO』とお答えしたお客様の8割が既に薪ストーブを
ご利用されている方なんです!
では、今日はその『NO』の理由を探って参りましょう!

先ずはこちらの画像から見てみましょう。
国内に流通している大半の薪ストーブには灰受けが装備されています。
灰受けにどれくらいの灰が溜まっているかは開けてみないと分かりませんね?
<ここで、ちょっと雑談>
皆さんが新車を購入した時、
必要以上に洗車やワックスをかけたりしませんか?
納車直後に車内でポテトチップスなんて食べませんよね?
ガラスが少しでも汚れたら拭きませんか?
少なくとも僕はしてしまいます。 

しかし、車検が来る頃には。。。
たまにしか洗車しない。
車内でハンバーガーだって食べちゃう。
ガラスの多少の汚れだって気にしない。
そう、人って新しい時は大切にするけど、
だんだん雑に扱うようになるのが大半だと思います。

実は薪ストーブも一緒なのです。
薪ストーブを導入した初めての冬は
ガラスを豆に拭いたり、本体もいつも綺麗。
灰だって豆にチェックして灰受け皿がいっぱいになる前に
取り出したりします。
しかし、数年も経過すると。。。
あまり手間をかけなくなるのが現実。

だから!
その様な現実が訪れる事を予測して、
薪ストーブ選びをして頂きたいとアリュメールは思っています。

 さて、本題に戻りましょう!(笑)
これからお見せする画像は昨年に使用した薪から発生した灰を
除去しなかった場合のケースです。
※開けるのが怖〜い
扉を開けた瞬間に灰皿より灰が床に散乱(泣)
更に灰皿を引き出すと。。。
もっと頻繁に除去しておけばと反省。。。
 もうこうなったら覚悟を決めて大清掃だ〜!
手や周囲が灰で散らかっても仕方ない!さぼった自分が悪いのだ!
中にもたくさんこ残ってる。。。
灰は粒子が細かいので風がなくても室内に浮遊しちゃう(涙)
そうだ!掃除機を使おう(笑)
灰皿を戻し、飛び散った灰の除去作業中!
 ちょっと!待った!!!!
簡単に『掃除機を使って』なんて言っちゃったけど、
僕らが使っている掃除機は工事現場等で使用する
集塵(しゅうじん)機能が高い掃除機。
灰を家庭用掃除機で吸っちゃうと破損の原因になります。
その理由は家庭用掃除機はあくまでもホコリや小さなゴミを除去する設計。
ホコリよりも粒子の細かい灰はフィルター仕切れないから故障の原因に!
ここ注意ね!

本体に浮遊して付着した灰をウエス等で拭き取って作業完了
ホウキで掃いたり、掃除機を用意したりと
結構な時間がかかってしまいました。
こうならない為にも豆に灰受けに溜まった灰は
除去しましょうね!
但し、灰皿には適度な灰が残っているのが理想。
灰は断熱効果があるので燃焼室の高温を維持するばかりか、
本体の下部への熱放熱を抑えてくれます。
従って、灰皿に3cm程の深さで残す事をお勧めしています。

さて!
灰受けがないタイプの薪ストーブの場合はどうでしょう?
こちらの薪ストーブは灰受けがないタイプ
灰受けが装備されていないタイプの利点は
薪を投入する際に炉内に溜まった灰の量が常にチェック出来ること!
灰受けのないタイプはしっかりと灰を残した状態で
薪を燃焼させます。
日本の囲炉裏の考えと同じ。
たっぷりの灰が残っている事で燃焼時に発生した熱が
灰に蓄熱し、薪の完全燃焼の後押しをしてくれます。

更に、
たっぷりの灰が断熱材となり、
燃焼室の高温が保たれ、クリーンな燃焼を可能にしてくれます。
※2次燃焼(未燃焼ガスを高温で再燃焼させること)

更に!更に!
灰がしっかりと蓄熱する事で
薪が鎮火しても長時間にわたり灰が放熱してくれます。
 これも結構、大事なポイント!

さて、灰の掃除はと言うと。。。
余分に溜まった灰をスコップでかき出して処分するだけ(笑)

周囲に飛び散る事もなく、手も汚れませんね!

スコップですくった灰は静かに灰バケツに入れるだけ!
こりゃ、簡単。
ホウキや掃除機の準備も全く不要!
灰の除去にかかった時間は数秒!
 冬になったら毎日使う薪ストーブ。
電気を使用しないアナログな薪ストーブの寿命は数十年!
日常メンテナンスも簡単じゃなくちゃね。
 Simple is the best!
参考になったでしょうか?


薪ストーブライフをより楽しく、美しく
ALLUMER(アリュメール)
埼玉県東松山市上野本1871−3
TEL 0493-22-7272

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